瀬戸内海と島に恋をした。穏やかに美しく煌めく海には、幾つもの大小なる島々が浮かび水面をすべるように行き交う船がある。曇りがちな空は海の色と同化し、島はまるで空に浮かぶ雲のよう。やがて、島と島の間に落ちていく夕陽は、世界を朱色にした。その瞬間、私は胸が少し ...